バレイヤージュという言葉を聞いたことはあっても、通常のハイライトや全体ブリーチと何が違うのか、よくわからないという方は多いと思います。フランス語で「ほうきで掃く」を意味するこの技法は、1970年代にパリで生まれ、現在も世界中のサロンで使われています。ここでは、技法の仕組みと、どんな髪に向いているかを説明します。
バレイヤージュの仕組み ¶
バレイヤージュは、ブリーチ剤を毛束の表面にのみ塗布する技法です。通常のハイライトはアルミホイルで毛束を包み、根元から毛先まで均一に明るくします。バレイヤージュは、フリーハンドで毛束の中間から毛先にかけてブリーチ剤を塗り、根元側は自然に残します。この塗り方の違いが、伸びてきたときの境界線の目立ちにくさにつながります。
向いている髪質と向いていない髪質 ¶
バレイヤージュは、ある程度の長さ(鎖骨以上)がある髪に向いています。短い髪では、グラデーションをつける距離が短く、効果が出にくい。また、もともと明るい髪色の方が、少ないブリーチ回数で自然な仕上がりになります。黒髪から一気に明るくしたい場合は、複数回の施術が必要になることが多く、その分髪への負担も増えます。
施術の流れ ¶
当店でのバレイヤージュは、まずカウンセリングで仕上がりのイメージと現在の髪の状態を確認します。その後、プロテクトオイルを毛髪に浸透させてからブリーチ剤を塗布します。放置時間は髪の状態によって20〜40分。ブリーチ後にトーニング(色味の調整)を行い、最後にケラチントリートメントで仕上げます。全体で3〜4時間を見ていただいています。
バレイヤージュ後のホームケア ¶
バレイヤージュ後の髪は、ブリーチによってキューティクルが開いた状態になっています。シャンプーはpH4.5〜5.0の弱酸性のものを使い、キューティクルを閉じた状態に保つことが大切です。また、夏場は紫外線による退色が早いため、外出前のUVスプレーが有効です。当店では施術後に、その方の髪に合わせたホームケアの処方箋を手書きでお渡ししています。
次回の施術タイミング ¶
バレイヤージュは、根元が伸びてきても境界線が目立ちにくいのが特徴です。そのため、次回の施術まで3〜5ヶ月空けることができます。ただし、カラーの退色が気になる場合は、2〜3ヶ月でのトーニングのみの施術もおすすめしています。髪の状態によって最適なサイクルは異なるため、カウンセリングでご相談ください。
バレイヤージュは、技法の理解と髪の状態の見極めが仕上がりを左右します。初めての方は、ご予約の際にカウンセリングシートで現在の髪の状態をお知らせください。