「オーガニックカラー」という言葉は、サロンによって指すものが異なります。完全に化学成分を含まないカラー剤は現時点では存在しません。ここでは、当店が使用しているNatura Vitaと「山の色」の草木染めカラーの成分と、通常のカラー剤との実際の違いを説明します。

通常のカラー剤に含まれる刺激成分

一般的なアルカリカラー剤には、ジアミン系の酸化染料(パラフェニレンジアミンなど)と、過酸化水素が含まれています。ジアミンはアレルギー反応を引き起こすことがあり、繰り返し使用することで感作(アレルギーが形成されること)が起きるリスクがあります。過酸化水素は、髪の内部のメラニン色素を分解するために必要ですが、頭皮への刺激になることがあります。

Natura Vitaのカラー剤が異なる点

Natura Vitaのカラー剤は、ジアミン系染料を使用せず、植物由来の染料(ヘナ、インディゴ、カシアなど)と低濃度の過酸化水素を組み合わせています。発色の深みは通常のカラー剤に近いですが、明るくする力(リフト力)は弱い。現在の髪色より明るくしたい場合には向いていません。現状維持か、少し暗くする方向のカラーに適しています。

草木染めカラーの特性と限界

「山の色」の草木染めカラーは、植物エキスのみを使用した、最も刺激の少ない選択肢です。ただし、発色は淡く、色持ちは通常のカラーより短い(4〜6週間程度)。白髪を完全に染めることは難しく、白髪をぼかす、目立ちにくくするという使い方に向いています。白髪を完全にカバーしたい場合は、Natura Vitaとの組み合わせを提案することがあります。

パッチテストについて

当店では、初めてカラーをご利用の方と、前回から6ヶ月以上空いた方には、パッチテストをお願いしています。オーガニックカラー剤であっても、植物由来の成分にアレルギーを持つ方はいます。ヘナアレルギーは特に注意が必要で、既往歴がある方は事前にお知らせください。パッチテストは来店の48時間前に行います。

白髪染えへの応用

白髪染えにオーガニックカラーを使う場合、最も重要なのは「どの程度白髪をカバーしたいか」という期待値の調整です。完全に白髪を隠したい場合は、Natura Vitaのカラー剤が現実的な選択肢です。白髪を自然にぼかしたい、白髪を活かしたデザインにしたいという場合は、草木染めカラーが向いています。カウンセリングで現在の白髪の量と分布を確認した上で提案します。

オーガニックカラーは万能ではありませんが、頭皮への刺激を減らしたい方にとって、試す価値のある選択肢です。詳しくはカウンセリングでご相談ください。